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【C4C】コミュニティ・4・チルドレン 宮城での活動記録

宮城県内における、地域一体で取り組む福祉・防災学習の情報を発信します。

【活動レポート】NPO法人石巻復興支援ネットワーク主催「大切な人を守ろう~減災のススメ♡~」を開催しました。

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7月14日、NPO法人石巻復興支援ネットワークとの共催事業として、親子10組を対象として「大切な人を守ろう~減災のススメ♡~」を開催しました。

石巻復興支援ネットワークと株式会社ナカジマコーポレーションのコラボによりうまれた(9月から発売予定)「無事かえるリュック」に、非常持ち出し品を詰めよう!というイベントです。
C4Cは、防災教育プログラムの開発・実施をお手伝いさせていただきました。

最初にパペットシアターとカードゲームを用いて、災害発生時の自助と、リュックの中に「あったらいいな」と思うものを確認。
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参加してくれた子どもたちの年齢はさまざまでしたが、小学校低学年の子も、「スリッパがあればガラスが散乱していても大丈夫」「ビニール袋があれば、自分でお片付けできるよ」と、たくさん意見が出ました。

それから、自分のリュックに「あったらいいな」と思うものをリストに書いて、会場1階のみやぎ生協蛇田店に向かい、リュックの中身を買います。
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「ペットボトルの水にも賞味期限は色々あるね」「ごはんだけだと飽きてしまうから、普段食べ慣れているふりかけやレトルトカレーがあるといいな(好きなキャラクターの!)」などなど、普段と違う目線でのお買い物に、皆さん一生懸命でした。

最後に、買ってきたものをふせんに書いて、人気投票。
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特に、水や食器類、ティッシュやウェットティッシュ、子どもはおやつの人気が高かったです。
「おすすめの一品」も紹介しあい、「食べ物がなくても水と砂糖・塩があればなんとか体を動かせた」「マウスウォッシュがあったら良かった」と、東日本大震災の経験に基づく声もたくさん聞かれました。
最後に記念撮影☆すてきな笑顔でばいばいしました。^^

東日本大震災を思い出し涙の一面もありましたが、こうしたイベントを通して、楽しみながらも経験や知恵を共有し合い、そして次への一歩を踏み出す機会を、これからも作っていけたら良いなと思いました。

今回の企画は、石巻復興支援ネットワークが7月12日から一か月間開催している、「石巻に恋しちゃった♡」のプログラムの一環として開催されました。
他にもステキなプログラムが満載ですので、皆さん、この機会にぜひ石巻へ足を運んでみてくださいね^^
参考HP:http://ishikoi.onpaku.com/
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【活動レポート】「防災・福祉学習カフェinしばた」を開催しました。

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7月1日、柴田町地域福祉センターにて「防災・福祉学習カフェinしばた」を開催しました。
「仙南地域の社会福祉協議会の皆さんと一緒に、これからの防災・福祉学習について考えたい!」という柴田町社会福祉協議会さんの想いを受け、講師役を引き受けてくださった美里町社会福祉協議会の皆さんと、コミュニティ・4・チルドレンと、3者で作り上げてきたカフェとなりました。

最初に、美里町社会福祉協議会 地域福祉係長 浅野恵美さんから、美里町での防災・福祉学習の実践について、これまでのプロセスや現在課題に感じていることなども含めてご紹介いただきました。
その後、美里町社協さんが学校や地域で実践されている防災・福祉学習プログラムを体験。皆さん夢中になって大いに盛り上がりました。

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後半はカフェ・トークとして、参加いただいた皆さんがそれぞれの市町で取り組んでいる防災・福祉学習について情報交換。
「学校との連携を高めるためには」
「地域に合わせた防災・福祉学習プログラムをどのように作っていくか」
「『福祉教育=ハンディキャップ体験』という固定観念があったのでは」
など、様々に意見交換ができました。また、
「こうした情報交換をリアルタイムでできる場が必要」
という声もありました。

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今回は宮城県仙南地域から10社協、県北地域から4社協、県社協、災害NPOと、仙南地域を中心にたくさんの方にご参加いただきました。今日をひとつのきっかけに、これからの防災・福祉学習や仙南地域の皆さんの連携が進むことを願っています。

「地域一体で取り組む防災・福祉学習推進事業」について

1、事業名
『宮城県における地域一体で取り組む防災・福祉学習推進事業』
県内各地の地域住民や教育機関、支援団体が実施する、宮城の子どもや若者が主体的に参画する防災学習・福祉学習の取り組みを応援します。


2、テーマ
『普段から地域全体の防災力・福祉力を高め、住民一人ひとりの命と暮らしを守ることのできる地域を目指して・・・』


3、事業内容
防災・福祉学習コーディネーターを配属し、宮城県内の子どもや若者が主体的に参画する防災・福祉学習の実施について、現在の子どもが成人するまでの10年スパンで取り組んでいます。
担い手である県内各地の社会福祉協議会・NPO・学校等のご相談に応じながら、次のようなことをサポートします。
◆防災・福祉学習プランの企画、立案、実施へのご協力
◆防災・福祉学習事業の実施に関するご協力
(必要な人、ツール、情報、資金などの提供、事業全体のコーディネートなど、企画立案から当日の運営までサポート可能)
◆防災・福祉学習のためのプログラム・ツールの研究開発
◆担い手間・地域間の情報流通・ネットワーク形成
◆県内外への情報発信
◆県内の防災・福祉学習状況のヒアリング調査・研究


4、事業背景
◆今こそ、地域のセーフティーネット力の強化に、福祉や防災の取り組みを
宮城県では、およそ37年に一度の周期で宮城県沖地震が発生しています。これは一人の人間が一生を宮城で暮らした場合、必ず一度は大きな地震に遭う可能性があることを示しています。

東日本大震災は、前回の宮城県沖地震から33年後、2011年3月11日に発生しました。宮城県沖地震の再来に備えて、県民は自助・共助の取り組みを、行政および公的機関は公助の取り組みを強化していた矢先の出来事でした。
大きな地震と津波がまちを襲う中、ライフラインが止まり、すべての公的サービスは機能を停止しました。

そうした状況の中、改めて誰もが
・「自分で自分の命と暮らしを守る=自助」の大切さ
・「地域内でより困っている人を中心に助け合う=共助」の大切さ
・「平時からそうした取り組みを重ねていくことが、災害時にも自分自身や地域を守り、支えることにつながる」こと
を実感しました。

しかし、日本では震災以前から少子高齢化、過疎化、生活困窮者の増加など様々な変化が起こり、結果的に地域の絆が弱まり、セーフティーネットの弱体化が進んでいる現状がありました。宮城県におけるその現状は、震災を機により深刻化、加速化しています。

震災からの復旧・復興への取り組みが続く中、『安心・安全に暮らせる支え合いの地域づくり』が、これからのコミュニティ形成が目指すものとして各地で掲げられ、住民や地域団体を中心にさまざまな担い手によって取り組まれています。また同時に、震災の経験と教訓から、災害時の自助・共助を見直す取り組みも各地で始まりました。

◆地元の子どもたち、若者の力を今後に
震災発生後、大人が勤務先や自宅の復旧作業などで自らの役割を果たす中、学校再開を待つ多くの子どもたちや若者が、「地域のために」「自分にも何かできることを」と自ら動き、避難所での共同生活のお手伝いや、災害ボランティアセンターを通じたボランティア活動を行いました。

そうした活動をきっかけに、今では子どもや若者が主体となった地域づくり・地域おこしの取り組みが、県内各地で行われるようになっています。

少子高齢化により「担い手不足」が叫ばれる中、今こそ、大人も子どもも一体となって『安心・安全に暮らせる支え合いの地域づくり』に取り組んでいくことが必要不可欠です。

そのために、次の四つが急務となっています。
・子どもたちによる震災後の助け合い活動を平時の活動へとつなげていくこと(ボランティア・福祉学習)
・これからの復興を支える地元人材の育成へとつなげていくこと(復興学習、キャリア学習)
・震災を通して感じた命や災害への備えの大切さを再確認し次世代に伝えていくこと(防災学習)
・子どもも若者も「地域住民=コミュニティの担い手」として地域活動に主体的に参画できる環境を作っていくこと

コミュニティ・4・チルドレンでは、こうした宮城県内の状況を受けて、普段から地域全体の防災力・福祉力を高め、住民一人ひとりの命と暮らしを守ることのできる地域を目指し、「地域一体で取り組む防災・福祉学習推進事業」を立ち上げました。

宮城県内の子どもや若者が主体的に参画する防災・福祉学習の実施について、10年スパンの学習ビジョン(現在の子どもが成人するまでの期間)を持ち、担い手である社会福祉協議会・NPO・学校等のご相談に応じながら、取り組みをサポートします。