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【C4C】コミュニティ・4・チルドレン 宮城での活動記録

宮城県内における、地域一体で取り組む福祉・防災学習の情報を発信します。

【活動レポート】C4C主催「防災・福祉学習カフェin東まつしま」を開催しました。

 12月19日(木)、防災・福祉学習カフェin東まつしまを開催いたしました。
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 今回は東松島市社会福祉協議会との共同主催、東松島市教育委員会からの後援をいただき開催しました。大曲市民センターを会場に、市内の学校の先生、自主防災組織の役員の方や民生委員の皆さん、県内外の社会福祉協議会の職員の方々など、50名程の方々にお越しいただき、これからの地域防災・地域福祉に、大人も子どもも一体となって取り組んでいくことの大切さを再確認できた時間となりました。

 この日は3名のゲストに事例提供をいただきました。
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 愛媛県今治市社会福祉協議会の八木良太さんからは「福祉教育の実践における学校・地域・社会福祉協議会の連携」について、今治市社会福祉協議会がこれまで取り組んでこられた福祉教育の事例をもとにお話をいただきました。
 東松島市立矢本第一中学校の千葉幹雄先生からは「矢本第一第二中学校における避難所運営の実際」についてお話をいただき、東日本大震災発災当時の東松島について振り返った後、東松島市社会福祉協議会の金須健さんから、現在、東松島の復興に向けて子どもたちとともに取り組んでいる「子ども支援プロジェクト」について紹介していただきました。
 また、子ども支援プロジェクトの一環として取り組んでいる「東松島のイチオシマップ」を、会場の皆さんとともに作成しました。たくさんのイチオシがマップを埋め尽くし、東松島の魅力を再確認することができました。
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 後半の情報交換会では、震災発生当時のできごとや今の暮らしについて語ってくださる方や、宮城における災害の歴史を調べ、語ってくださる方もいらっしゃいました。また、この日は今治市社会福祉協議会の八木さんのほか、愛媛県内の社会福祉協議会の皆さんが復興支援活動のためお越しくださっており、東松島の皆さんの声に熱心に耳を傾けてくださっていました。
 今回の開催にあたりご協力いただきました皆さま、ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。これからの東松島の復興に向けて、大人も子どももみんなで力を合わせて取り組んでいけるよう、私たちも引き続きお手伝いさせていただきたいと思います。
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【活動レポート】岩沼市立岩沼南小学校にて、「福祉」の授業を実施しました。

 12月17日(火)、岩沼市社会福祉協議会とともに、岩沼市立岩沼南小学校の5年生3クラスに向けて、「福祉」について考える授業を実施しました。

 最初にC4C菅原より、「福祉」の字のなりたちから、福祉とはなにか?を説明。
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 次に、「皆の家の中にある福祉の工夫」について、写真を見ながら考えていきました。生活グループごとに問題に取り組んだところ、一問ずつ丁寧に、一生懸命考えていました。
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 答え合わせのあとは、岩沼市社会福祉協議会より「通学路の中にある福祉の工夫」について紹介しました。岩沼市総合福祉センターやシルバーハウジングなど、普段なかなか見ることのない福祉施設の設備についても紹介しました。
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 3クラスを一つずつ回っての授業は、子どもたちとの距離が近く、クラスごとの特徴も感じられ、実施する側としても学ぶことが多かったです。
 岩沼南小学校での取り組みは、来年度にかけて続いていきます。この子どもたちが、中学生そして大人になってもいきるような学びの時間を作っていきたいと考えています。

【活動レポート】C4C主催「防災・福祉学習カフェinあいづ」を開催しました。

 12月6日(金)、福島県会津若松市の会津大学短期大学部を会場に、「防災・福祉学習カフェinあいづ」を開催しました。
 当日は、福島・宮城の社会福祉協議会の皆さん、会津短大の学生さん、地域防災に取り組むNPO団体の方々など18人の方にご参加いただき、これまでC4Cが宮城県内でともに取り組んできた社会福祉協議会の皆さんをゲストにお迎えしながら、「災害にもつよい地域づくりに向けて、子どもたちとともにできること」を皆さんとともに考えました。

 第一部では、宮城県内の3つの市町社会福祉協議会から、今年度それぞれの地域で取り組まれてきた防災・福祉学習について事例を提供いただきました。

①柴田町社会福祉協議会 主任 稲荷 智康さん
夏・福祉体験スペシャル「家族とともに生き残るために」(7/30実施)
秋・福祉体験スペシャル「中学生にできる災害ボランティア」(10/23実施)
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②角田市社会福祉協議会 地域福祉係長 岡本 圭一郎さん
角田市サマー・ボランティア体験「キャップハンディ体験/地域の防災について、中高生にできること」(7/31~8/1実施)
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③岩沼市社会福祉協議会 総務課 諏江 伸さん
岩沼市立玉浦中学校福祉体験学習「近隣助け合いゲーム」(10/9実施)
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 第二部では、ゲストを囲んでの情報交換会。実際に事業で使用した教材などをご紹介しながら、互いの取り組みについて情報交換、意見交換を行いました。
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 福島・宮城の地域福祉・地域防災の担い手が語り合う、新しいスタイルの学習会。この日をきっかけに生まれた出会い、気づき、学びが今後の実践に活きるよう、引き続き福島の皆さんとも交流・連携をはかっていきたいと思います。

 この日の開催にあたっては、会津若松市社会福祉協議会様より共催、福島県社会福祉協議会様・相馬市社会福祉協議会様より後援をいただき、盛会のうちに終えることができました。当日お越しくださったみなさま、ご協力いただいたみなさま、本当に、ありがとうございました。

【活動レポート】宮城県古川高等学校にて「東日本大震災の復興に向けた取り組みを知るワークショップ」が実施されました。

 11月7日(木)、宮城県古川高等学校にて「東日本大震災の復興に向けた取り組みを知るワークショップ」が開催され、1・2年生計12クラスが参加しました。
 C4Cも企画協力者である大崎市社会福祉協議会古川支所から依頼を受け、この企画に関わらせていただきました。
 
 古川高校の生徒さんは、今年度の春にも気仙沼で復興支援ボランティア活動に取り組んでいます。この日は、皆さんに宮城の現状を知っていただき、今後の進路を考える際のヒントにもなれば…と、県内の社会福祉協議会やNPOの職員、大学生ボランティアなど、復興支援に取り組んでいる20~30代の若手支援者が12人集まり、12クラスに一人ずつが入って、復興支援に携わるようになったきっかけや、現在の支援内容、これからの目標などを語りました。
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 最後にC4C代表理事桑原と12人のゲストより、「復興支援に携わるなかで大切にしていること」をメッセージとして伝えました。
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 この日はあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、今後も古川高校の皆さん、そして皆さんの前で体験や想いを語ってくださった若手支援者の皆さんとの交流をはかりながら、宮城の復興を支える若い力の育みをサポートしていきたいと思います。

【活動レポート】柴田町社会福祉協議会主催「秋・ボランティア体験学習スペシャル」が実施されました。

 10月23日(水)、柴田町地域福祉センターにて「秋・ボランティア体験学習スペシャルが実施されました。
 柴田町社会福祉協議会が毎年開催しているこの事業を、今年は「夏スペ」に続き、C4C共催のもと実施させていただきました。
 この日参加してくれたのは、町内の中学生10人。小規模ではありましたが、全体を通してサポートしてくださった川崎町社会福祉協議会や大学生ボランティアをはじめ、さまざまな地域の方も加わり、中身の濃い一日を過ごすことができました。

 今年のテーマは「中学生ができる災害ボランティアとは」。
 最初に「水害発生!ささえあいゲーム」(原案:ウェーザーハート)を体験。「私たちのまちでもし、水害が発生したら」…という想定のもと、災害時要援護者の避難をどのようにサポートするかを考えます。
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 柴田町のハザードマップも確認。自分たちの住む地域の災害リスクを確認し合いました。

 次に体験したのは「防災運動会」。災害時要援護者の暮らしをイメージし、支え合い乗り越えて行く知恵をつけるため、車椅子や白内障メガネを体験しながら、水消火器訓練やパン食い(取り)競争を実施。毛布担架作りや一輪車水運びレースなどもチーム対抗で取り組みました。
 水消火器訓練や毛布担架作りを指導してくださったのは、柴田消防署の皆さん。楽しくわかりやすく、丁寧に指導してくださいました。パン食い(取り)競争に使用するパンを届けてくださった山崎製パンの方も、子どもたちの様子を見守りながら、毛布担架作りのコツなどをアドバイスしてくださいました。
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 昼食はキャップハンディクッキング。車いす、片麻痺、白内障メガネを体験しながら、芋煮とおにぎりを作りました。食生活改善員の皆さんがコツを伝授してくださったおかげで、とてもおいしい昼食となりました。
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 午後はまとめの時間。今日のテーマ「中学生ができる災害ボランティアとは」を考えるため、C4C防災・福祉学習コーディネーターより、これまでの災害において中学生が取り組んだボランティア活動を紹介し、自分たちにできる活動を考えました。
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 また、災害時に地域の力になるためには、普段から、地域を知り地域とつながることが大切であることも伝え、普段から地域の中でできるボランティアについても考えました。

 最後に、この企画に携わった大人たちから、今を生きる中学生へのメッセージを伝えました。自分自身の中学時代を語る人、ボランティア活動の大切さについて語る人、これからどんな大人になってほしいかを語る人…どれか一つでも、この先の人生を支えるメッセージとして、子どもたちのこころに残っていてくれたら…と思います。
 
 私たちも中学生と関わり合いながら、多くの気づきや学びを得ることのできた一日となりました。
この企画に携わってくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

【活動レポート】岩沼市立玉浦中学校において「福祉体験学習」が実施されました。

 10月9日(水)、岩沼市立玉浦中学校において、全校生徒を対象とした福祉体験学習が実施されました。
 岩沼市社会福祉協議会とC4Cは、2学年(2クラス)を担当させていただき、「玉浦版・近隣助け合いゲーム」を実施しました。

 最初に岩沼市社会福祉協議会より、今日のめあてをお伝えし、岩沼市にはどのような方々が住んでいるのかを考えるクイズに取り組みます。
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 次に、クラスごとに分かれ、「玉浦版・近隣助け合いゲーム」を体験。
 このゲームは、公益財団法人さわやか福祉財団の「近隣助け合い時間通貨体験ゲーム」を参考にさせていただき、玉浦地区に住む方やその暮らしをイメージしながら、岩沼市社会福祉協議会とC4Cとで開発したものです。

 まず、テーブルにある45種類の「住民カード」のなかから、自分がなりきる住民を選び、カードの空欄に、その人の暮らしをイメージしながら、「普段の暮らしの中でどんなことに困ると思うか」を書いてみます。
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 その人の暮らしがイメージできたら、「メニューカード」の中から、地域の人に手伝ってほしいこと、手伝ってもらえるとたすかることを3枚、選びます。
 全員がカードを選んだらゲームスタート。お互いがどんな住民になっているのかを確認しながら、お手伝いしてくれそうな人を探し、お願いしていきます。
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 初めて体験するゲームに、それぞれの場面で苦労する様子もみられましたが、楽しく一生懸命取り組みました。
 
最後に感想を発表しあい、岩沼市社会福祉協議会から5つのメッセージを届けました。
 ①地域にはさまざまな人が暮らしていること
 ②一見助けられるだけの人にもさまざまな個性や才能があること
 ③普段から、隣近所の顔の見える関係づくりが大切であること
 ④中学生の皆さんにも、地域の中でできることがたくさんあること
 ⑤福祉は特別な人のための特別なものではなく、誰にとっても身近なものであること
この日の体験が、玉浦中学校の皆さんのこころに残り、地域へ踏み出すきっかけとなれば幸いです。